Amazon Primeにて
我らの愛する「ダイの大冒険」がついに再始動した。新たにアニメが作られるという話は聞いていたのだが、いつから放送されるのかということについては全く知らずにいた。昨日偶然にもAmazon Primeで配信されているのに気が付き、第一話を視聴することにした。
最初のシーンはなんと、アバンとハドラーの決戦であった。若きアバンが放つアバンストラッシュがハドラーを討つ。そしてそれを遠くで監視する大魔王バーン。そこから、竜の騎士バランが人間に絶望した例の事件。そしてデルムリン島にたどり着くダイ。原作が完結している今だからこそ作れるワクワクするオープニングだった。
また、バランのシーンは、女性を抱き上げなるバランが画面の向こうからこちらに向かってきて、最終的に女性の腹部のアップで終わる。その後にダイが島に一人たどり着くシーンになっているので、原作を知らない人のための映像的伏線になっている。
旧世代の苦悩
私はダイの大冒険を漫画ですべて読んではいるが、昔のアニメーションを見て育った世代でもある。というか、アニメで作品を知り、アニメが完結してくれなかったものだから、しかたがなく漫画を読破したというのが正しい順番になっている。
何れにせよ私は旧世代の人間である。私のような人間は、ついつい、リメイク作品に批判的になりがちになってしまうが、「前のほうがよかった」とか言い出すつまらんおっさんになるよりは見ないほうがよいと思っていた。それでもなお「見たい」という欲求を抑える事ができず、ついつい視聴を始めてしまった。先程述べたように、オープニングは大変すばらしかったが、全体としてどういう感想を持ってしまうかはまだわからない。
結果的には
恐る恐る視聴を始めたが、結果的に、第一話は大変素晴らしかった。
第一話は旧アニメーションの最初の数話分をギュッと縮めたようなものになっていた。そして、そのスピード感が良かった。今回の第一話で描かれた事件は、ダイの英雄譚の第一幕となるわけだが、あの話で一番重要なのは、信じがたいほどものわかりの良い王様が、ニセの勇者ではなく、ダイの行動にこそ意義を見出すことにある。つまり、「ダイの行動は世界に肯定される」というシーンを見せて我々に安心感を与えることだと思う。その王様が船に乗ってわざわざ移動していることに関しては僅かに違和感を覚えたが、新作くらに縮まっている方が「さあ!これから勇者ダイの英雄譚が始まりますよ!」という感じが出て良いと思う。
何れにせよ、日々の楽しみがひとつ増えた。
作品を作ってくれている人たちに対する感謝の念を忘れず楽しく視聴しましょう!
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