今年に入って歯列矯正を始めた関係で、上顎の親知らずの抜歯をすることになった。下顎の親知らずは昨年歯列矯正とは全く関係なく抜いていた。
同じ親知らずでも、上と下では抜歯の状況からその経過に至るまで全く異なったものだった。一応自分の記録として施術の状況とその経過について書こうと思う。
抜歯にかかった費用も気になる人もいると思うので書いておくと
- 抜歯費用:11970円
- 抗生物質、痛み止め:460円
となっている。やはり安くはないので、特段の問題がおきていなければ抜く必要はないと思うが、個人的には下の親知らずが横に生えており頭が出ているようなかつての私と同じ状況にあるなら、抜くのはおすすめである。歯磨きの負担が相当に減る。
また、抜いてもらったのは横浜駅西口歯科(本院)。下の親知らずは同系列の横浜駅西口歯科口腔外科で抜いてもらったが、歯列矯正に伴う抜歯は原則本院で受け付けてくれる。
結局親知らずは全部同じところで抜いてもらったが、抜歯に関して神憑り的な期待(一切の痛みもなく一瞬で抜けるなど)をしないのであれば、個人的にはおすすめできる歯科医院である。
それでは抜歯の状況と経過について。
親知らずの状態と施術の状況
完全に埋没した親知らず
今回抜歯したのは上顎の親知らずだったが、私の場合は完全に埋没しており、その頭の部分が直前の奥歯の根に接触しているような状態であった。
炎症などの症状がない限りはわざわざ抜くこともない親知らずであると思われるし、埋没していて斜めに生えているのだからもちろん抜歯の難易度も上がってくる。歯列矯正を行っていなければ無視するに越したことはないだろう。
患部よりも口角が痛かった抜歯
結果的にはうまいこと抜いてくれたわけだが、下顎の親知らずのときよりも随分と時間がかかった(それでも2本合わせて40分程度)。
さらに興味深かったのは、下を抜いたときには麻酔をしているのにも関わらず施術中間部が結構痛かったのだが、今回幹部は全く痛くなかった。その代わりに、幹部をしっかり見るために口角を親の敵のように引っ張られて、そちらが激烈に痛かった。
私のように埋没した上あごの親知らずを抜歯する予定の人は、口角をめちゃくちゃ引っ張られる覚悟はしておいたほうが良いかもしれない(もちろん先生によるだろうけれども)。
抜歯後の経過
何故か左頬だけが腫れに腫れた
下の親知らずを抜いたときにはあまり頬は腫れなかったのだが、今回は見事に腫れた。腫れは翌日から一週間ほど続いたのだが、2本を同時に抜歯したのにも関わらず、著しく腫れたのは左の頬だけだった。
抜歯のときには右のほうが苦戦していたし、縫合箇所も多かったような気がしたのだが、こういうことは結果を見るまで分からないものである。
ただ、コロナ渦ということもありマスク生活を送っていたので、パンパンに腫れた顔を人に見せながら生活する必要はなかった。ある意味で口腔内治療をする絶好の機会だったのかもしれない。
お粥と玉ねぎスープで乗り切った一週間
親知らずの抜歯は、抜歯後の食事との勝負が本番と言っても過言ではない。
今回は下の親知らずの抜歯をしたときの経験をもとに、予めお粥と玉ねぎスープを大量に用意しておいた。基本的には噛まずに飲めるもの以外は食べられないと思っておいたほうが良いので、個人的にはお粥が唯一の選択肢だった。
ただ、お粥とスープだけだとタンパク質が極めて不足するので「温泉卵」を作ってそれを食べるようにしていた(温泉卵状態なら飲み込むように食べられる)。Youtubeを見ればいくらでも作り方が分かるので、私は以下の動画を参考に自作していた。
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注意すべき点は、上顎だろうと下顎だろうと、抜歯後はストローで何かを啜るということも禁止されるので「ウィダーインゼリー」もNGである。
また、固形のものを自由に食べられるようになるには最低1週間はかかると思っておくほうが良いと思われる。下を抜いたときは2週間まるまる流動食で通したが、上顎の場合は経過は少々良くなる傾向にあるようだ。
実際私の場合は1週間を待たずになんとか食べられるようにはなった。それでも1週間は見るべきと思われる。
鼻をかんではいけないし、くしゃみをしなくてはならない
下顎を抜いたときとの決定的な差は、抜歯後2週間は鼻を感ではならないといわれたことであった。
上の親知らずを抜歯する場合、その根本が上顎洞(じょうがくどう)という副鼻腔の一部に接している事があるため、抜歯に際して上顎洞と口腔内がつながってしまうことがまれにある。さらに、鼻をかむなど副鼻腔に圧がかかるようなことをしても状況が悪くなることがありうるため、鼻をかんではならないということになっている。
そしてそれとは逆に、くしゃみは我慢してはならないと言われた。くしゃみの場合は我慢したほうが圧が掛かってしまい、患部によろしくないという訳である。
鼻をかまないようにするのはけっこう大変だった。ほぼ反射的にティッシュを手に取り鼻をかもうとしてしまうので、その都度禁止されていることを思い出して「そうだだめだったんだ」と鼻をかむのをとめていた。
もしかしたらそこまで神経質にならなくてもいいことなのかもしれないが、抜歯後の経過を良くするためにも、歯医者に言われたことは厳格に守るべきである。
以上が今回の抜歯に関する記録であるが、やはり下を抜いたときよりは極めて経過が良かった。私と違って頭が出ているような場合はもっと経過は良いだろうし、抜歯も一瞬で終わるかもしれない。何れにせよ、口の中が大怪我をしていることに変わりはないのだから、安静にできるようなスケジュールを組むことが大事だと思う。
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